現代、ありとあらゆるモノに色がつけられていて、色のもつ伝達能力によって、人は選択を左右されていると言っても過言ではありません。今回は、色の効果と影響力、「カラーイメージプロフィール」について説明します。

「カラーイメージプロフィール」とは、色の印象を端的に言い表す言葉の尺度を作成し、それぞれの尺度で、色がどのような印象を与えるかを、大勢のモニター実験で明らかにしたものです。ある色が、一般的にどのようなイメージで捉えられているかを知ることができる。商品企画や広告戦略のプランニングでは、目的に応じて発信するイメージを明確にしていく過程があり、「色」は、それを具体化する際に有効なツールのひとつです。カラーイメージプロフィールなどで、色の効果やイメージを把握しておけば、商品やグラフィックは、より効果的な結果が得られるでしょう。

参考資料：「新版　COLOR RANGE MANUAL 100（財）日本色彩研究所編著発行1998」

結婚式場のじゅうたんはなぜ赤いの？

赤は時間を長く感じさせる効果があり、披露宴の幸せな時間が長く感じられるように赤いじゅうたんにしているところが多いらしい。

引越し屋のダンボールは白に限る

同じ重さの白い箱と黒い箱では、黒は白より２倍近く重く感じるという測定結果 があるそうです。
だから引越し屋のダンボールは白に限ります。

なぜ、手術の時は青い服？青緑の部屋？

白は光を反射して目が疲れやすく、青色は目が疲れにくいから。
もう1つ、血の色でもある赤を見続けると、別の場所を見たとき黒い残像が残ります。
そんな時、反対色でもある、青や青緑を見ることで、残像が出難いからです。