タクシーは、運賃を始めとして営業の様々な条件を、道路運送法という法律によって、定められています。運輸局の管理下にあり、逸脱すると違法行為として罰せられるため、どのタクシー会社も同じ条件で走っています。ただ、使用する無線やお客様のデータを保管するシステム等は実に様々で、弊社では、２年前に大きな投資をして最新鋭の無線システムを導入しました。「地デジ」という言葉を皆さんご存知でしょうが、テレビと同様、タクシー無線のような業務無線も、２０１１年にデジタルしか使えなくなるため、思い切って先行投資をいたしました。コンピューター技術の進化で、相当な優れものなので、どのようなものなのか、お知らせいたしましょう。

まず、配車席には「ＣＴＩ電話受付システム」というものが装備されています。これは、電話がかかってきた瞬間（受話器を上げる前）に、相手がどこのどなたかわかる装置です。今や一般電話や携帯電話でも、着信した相手の番号がわかりますが、あれの上級版といったところです。電話番号データに付帯して、お名前、お迎え先住所（複数登録可能）等のお客様データを登録できるシステムです。元々、ＮＴＴの電話帳のデータベースを使用していますので、電話帳にご自宅の電話番号を公開していらっしゃる方なら、弊社へ初めてお電話をいただいても、配車席では住所がわかるようになっています。

さらに、弊社では「ＧＰＳ連動ＡＶＭシステム」を装備していますので、この登録してあるご住所の位置が、パソコンの地図上に瞬時に表れます。この地図は、ゼンリンの住宅地図を使用していますので、ハッキリと位置確認ができるものです。

そして、コンピューター上で、この住所の位置から一番近くにいるタクシー車両を判別し、画面上で知らせてくれます。つまり、何号車が何Ｋｍ離れた所にいて、何分で到着できるかを教えてくれるのです。

こればかりではありません。さらにさらに、このシステムは、住所の位置情報のデータをタクシー車両へ無線で飛ばすことができ、タクシー車内のナビの地図上に星マークで表示されるのです。

従来は、配車係が口頭でお客様のお迎え先を確認し、無線で「何丁目何番地の誰々さんのご自宅へ言ってください」というようにドライバーへ音声で伝え、ドライバーは地図を広げてお迎え場所を確認してから向かっていたのですが、この作業のすべてが、マウスのクリックひとつで完了してしまうということなのです。従って、お電話をいただいて数秒で、配車作業完了ということになるのです。どうです？スゴイシステムでしょう。ただねぇ～、高いんですよ、これが、目ん球飛び出ますぜ。

こんなにスゴイ装置ですが、残念ながら弱点もあります。電話番号に住所が連動していない携帯電話だと、初めていただくお電話では、どこの誰だかわかりません。住所登録がしてないからです。同じように、ＮＴＴの電話帳登録を拒否しておられる方、また、最近急増中のＩＰ電話も住所が特定できません。ぜひ、初めてお電話いただく際は、ご住所の登録をご承認いただきますと、次回からは、わざわざお迎え場所を説明しなくてもよいので、相当手間が省けます。

さて、このシステムは、個人情報保護の観点から、お客様にとってはご心配かも知れませんが、配車席の入室自体を関係者に制限するなど、弊社では厳重に管理しておりますので、どうぞご安心下さい。

ぜひ、お客様におかれましては、「ウチの住所登録しておいてね。」と電話に出たコールセンターオペレーターにお伝えください。その次からは、こんな感じでタクシーを呼ぶことができます。
「お電話ありがとうございます。コミュニティタクシーコールセンター○○です。」
「今すぐ、迎えに来て。」
「はい、お迎え先は、ご自宅でよろしいでしょうか。」
「おう、頼むわ。」
これで、完了なのです。

詳しいご質問やお問合せは、ご遠慮なくコールセンターまで。